買物に困る高齢男性
私はスーパーで働いています。
高齢の男性が、ソーセージを探していました。
写メで撮ってきたソーセージの袋の写真を見せてくれましたが、当店での取扱は無く、それに近い物はどれか?と。
その次はヨーグルトを探していて、それも写メを撮って来ていました。
「今月から一人になっちゃって、買物をした事がなくて、何を買ったら良いのかサッパリ分からない」と仰っていました。
奥さんが買って冷蔵庫に入れておいた物を食べていたけど、無くなったので同じ物を買いに来たらしい。
今の若い男性とは違って、家の事は奥さん任せで過ごしてきた年代の男性。
一人になった途端、食料品の買物に苦労をしている。
外食もしているとの事だけれど、少し不安そうでした。
何を準備したら良いのかお困りでしたら、私達にお声掛け下さいと伝えました。
亡くなった奥様も心配でしょう。
メモを片手に、ちょくちょく奥さんに頼まれたであろう生活用品を買いに来るこちらも年配の男性。
大概、同じ物を買いに来るのですが、毎回「何処にあるの?」と聞いてくる。
こちらも仕事なので、その場所までご案内しますが、いい加減覚えられない?と黒い心でブツブツ思っています(笑)
黒い心ですが、明日は我が身。
自分は大丈夫とは言い切れない。
カートを押しながら一人で買物にいらしていたお客様が、いつの間にかヘルパーさんに車椅子を押してもらいながら買い物をされていたり、気づくと、よくいらしていたお客様の姿を見なくなったねと同僚とも話します。
お話しした事がなくても、お顔が見えなくなるとやはり心配になります。
日本の経済を支えてきた年配の方々です。
お元気で、過ごして欲しい。