亡き先輩を悼む
先日、ふと思い出した事があります。
独身の時に勤めていた会社で、同じ部署に居たひと回り以上年上の女性。
直接的な接点は無かったものの、途中入社の私は嫌われていました。ナゼ?
挨拶しても話し掛けても、冷た〜い反応。
めげずに挨拶はし続けていました。
何年かして、その女性は腰が痛くてお休みや遅刻が増えていて、出勤して来ても片足を引き摺る様に歩いていて…ある日、入院治療となり、そのまま出勤する事はありませんでした。
入院する前には、私の結婚が決まっていて新居がたまたまその女性の家の近くで、少し話をする様になっていました。
私は嫌われていて、私もあまりいい感情は持っていなかったけれど、これと言って嫌う理由は無かったので「退院したら遊びにいらして下さい」と元気に戻って来て欲しくて年賀状を出していました。
期待していなかったと言うか、返事が来るとは思っていなかったのですが、その女性から1枚の葉書が届きました。
震える手で一生懸命書かれたのでしょう…ビッシリと書かれていました。
「状態はよくないのだ…」と直ぐに分かりました。
胸が熱くなった事は忘れる事が出来ません。
内容は全て覚えていないけれど、「元気になったら遊びに行かせて」と書かれていたのは覚えています。
訃報が届き、ショックでした。
亡くなられて32年。
この数字が信じられません。
お元気で居られたら、70歳代だと思います。
声や表情、今も覚えています。
今頃、天国でどうされているのか、思い出すと今だに
胸が苦しくなります。
kさんのご冥福をお祈り致します。